給付金をもらうには

B型肝炎ウイルスに感染した人がB型肝炎特別措置法に基づく給付金を受け取るには、手続きが必要になります。まずは、医療記録などの必要書類をそろえることが必要です。一次感染者は、B型肝炎ウイルスに感染しているという医学的な書類と、満7歳になるまでに集団予防接種などを受けていることを証明する書類です。また、母子感染でないことを証明する書類や、そのほかの感染源でないことを証明する書類です。二次感染者、三次感染者にも同じように必要書類があります。

弁護士それから、国家賠償請求訴訟を提起する流れになります。訴状は国となり、訴状には給付金の請求額や病歴を記入し、裁判所に提出をします。そうすると裁判所から期日が指定され和解の手続きが始まります。裁判上の和解が成立したら、「和解調書」という書面が作成されます。

そうして和解をすると、支払基金への請求をし、それから社会保険診療報酬支払基金に支払われることになります。これらの手続きは、本人が行わないといけないわけではなく実際には弁護士事務所にお願いして弁護士が行います。裁判所に出向いて実際に和解手続きを行うのも弁護士です。弁護士費用についても給付されますので信頼できる弁護士に相談するとよいです。

B型肝炎給付金とは

B型肝炎ウイルスに感染すると、肝がんや肝硬変などのリスクが高まります。B型肝炎特別措置法においては、重度の肝ガンや肝硬変で死亡した人は、3600万円の給付金が遺族に支給されます。同じように死亡した人で20年以上たった人は900万円が支給されます。

給付金軽度の肝硬変であれば、発病後提訴までに20年未満の人で2500万円、発病から提訴まで20年以上経過した人は600万円支払われます。現在治療中ではなく発病から20年以上経過した人は300万円です。慢性B型肝炎も同じように給付金が支給されます。発病後提訴まで20年未満の人は、1250蔓延、20年以上経過した人は300万円そのうち治療中でない人は150万円などと金額が決まっています。

また、無症候性の人でもキャリアであれば給付金と定期検査費などが保障されます。さらには、訴訟などにかかる弁護士費用や、B型肝炎ウイルスに感染したことを確認するための検査費用なども、これらの給付金とは別に支給されます。

B型肝炎ウイルスに感染した人には、病状に応じてあらかじめ国で決められた給付金が支給されます。まずは自分がB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを検査して確定することが先決です。

成立の背景

B型肝炎特別措置法は、予防接種などの注射器の連続使用によってB型肝炎に感染した人や、それらの人から母子感染、父子感染した人、遺族などを対象に給付金を支給するということです。B型肝炎患者が初めて訴訟を起こしたのは、1989年のことであり、それから2006年、最高裁判所にて国の責任を求める判決が下されました。

母子感染2010年には札幌地裁の和解勧告があり、それから2011年は患者である原告団と弁護団が国と基本合意を結び、翌年1月に締結されたのが、給付金の支給を定めたB型肝炎特別措置法でした。多くの患者とその家族の努力があって、B型肝炎ウイルスへの集団感染に対する国の責任が認められるようになったのです。

現在でも、多くの患者及びその家族が、B型肝炎ウイルス訴訟と戦っており、国家賠償請求訴訟を提起しています。患者はもちろんのこと、亡くなられた方においても、相続人が手続きをすることによって給付金を受け取ることが出来る可能性があります

B型肝炎特別措置法は、裁判の簡素化を含めた全体の手続きの効率化のため制定されたものであり、今回の法律改正では20年と期間が延ばされたことにより、母子感染や三次感染の人にも救済のための手立てが整っています。

B型肝炎特別措置法とは

B型肝炎特別措置法とは、正式名称を「特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する措置法」といい、平成24年1月13日から施行されました。この法律は、集団予防接種などの際の注射器の連続使用などによってB型肝炎ウイルスに持続感染した人を救済されるために作られたものです。

注射針現在では、予防接種の注射針や注射筒の連続使用は行われていませんので、B型肝炎ウイルスが蔓延する危険はありません。しかしながら、昭和23年から63年の長きにわたって注射器の連続使用を行っていたため、現在ではB型肝炎ウイルスに感染した人は110万人から140万人くらいいるとされています。

大人であれば免疫がありますのでB型肝炎ウイルスに感染することは無いですが、子供は比較的免疫力が低いので、予防接種などで感染してしまいます。そして、知らないうちに母子感染などと言う二次感染、二次感染者からの三次感染などを引き起こす重大な問題です。感染者は肝硬変や肝ガンなどのリスクも高まります。

これを受けてB型肝炎ウイルスに感染した人に給付金を支給するという、B型肝炎特別措置法が制定されました。国家賠償請求訴訟を提起することになりますので、所定の手続きが必要になりますが、裁判所の和解の元給付金を受け取ることができます。平成28年には、このB型肝炎措置法が改正され、20年の除斥期間を経過した後に死亡したり肝ガンや肝硬変になった人などにも給付金が支給されるようになりました。